一人暮らしの冬の電気代を下げる暖房の組み合わせ|エアコン・こたつ・電気毛布を「1時間いくら」で比較【2026年冬】

こたつでとろけるミニゴリラに、ゴリラが白い紙を渡す 守る
4コマ漫画。寒い部屋で震えるミニゴリラが、11月の請求から補助がなくなって電気代が怖いと言う。エアコンを我慢するのかと聞くミニゴリラに、ゴリラは「まず1時間いくらか比べよう」と計算式を見せる。電気毛布約2円、こたつ約3円、エアコン約19円のカードを掲げ、「暖まるまでエアコン、あとはこたつだ」と話す。最後はこたつから出られなくなったミニゴリラに、ゴリラが「こたつで先月の検針票を見よう」と検針票を渡す。

11月に入って、電気の検針票を見てドキッとした人もいるかもしれません。国の電気代の補助は2026年9月使用分で終わり、10月使用分、つまり11月に届く請求からは値引きがなくなりました。しかも、これから暖房を使う季節です。

とはいえ、寒いのを我慢してエアコンを切る必要はありません。暖房の電気代は「1時間いくらかかるか」を自分で計算でき、器具の組み合わせを変えるだけで月の電気代は大きく変わります。

この記事では、一人暮らしの人向けに、暖房の電気代を1時間あたりで比べる方法と、部屋と体を分けて暖める組み合わせ、1か月の電気代のモデルケースをまとめました。

ミニゴリラ

寒いけど、電気代が怖くてエアコンをつけられないっす……

ゴリラ

我慢はいらないぞ。まずは暖房ごとに「1時間いくら」かを知るところからだ。

この記事でわかること

  • 補助の終了で、一人暮らしの電気代がどれくらい上がるか
  • エアコン・こたつ・電気毛布などの「1時間あたりの電気代」の比べ方
  • 冬の電気代を見直す4ステップ
  • 暖房の組み合わせを変えた場合の1か月のモデルケース

補助の終了で、冬の電気代はいくら上がる?

2026年の夏は、7〜9月使用分の電気代に国の補助が入っていました。値引きの単価は、一般家庭の電気で7月と9月が1kWhあたり3.5円、8月が4.5円です。この補助は9月使用分で終わったため、10月使用分から値引きはありません。

使用分と請求月は1か月ずれるので、値引きのない金額が初めて届くのは11月の請求です。一人暮らしで月180kWhほど使う人なら、9月使用分と同じ3.5円の値引きがなくなるだけで、月に約630円上がる計算になります。冬は暖房で使用量が増えるので、その分だけ差も大きくなります。

使用分電気の値引き単価届く請求
2026年7月3.5円/kWh8月ごろ
2026年8月4.5円/kWh9月ごろ
2026年9月3.5円/kWh10月ごろ
2026年10月〜なし11月ごろ〜

2026年10月下旬には、政府が2027年1〜3月使用分の電気・ガス代の補助を検討していると報じられました。ただし、記事を書いている時点では、実施するか、いくら値引きされるかは決まっていません。補助があるかどうかに関係なく、暖房の使い方で下げられる部分から手をつけておくのが安心です。

※補助の内容は2026年10月27日時点の情報です。冬の補助が決まった場合の単価や期間は、経済産業省や契約している電力会社の発表で確認してください。

暖房の電気代を「1時間いくら」で比べる

暖房の電気代は、次の式で1時間あたりの目安が出せます。消費電力は、本体のラベルや取扱説明書に「◯W」と書かれています。

消費電力(W)÷ 1,000 × 使う時間 × 電気料金の単価(円/kWh)

家電の電気代の表示でよく使われる目安単価31円/kWhで計算すると、主な暖房の1時間あたりの電気代は次のようになります。

暖房消費電力の仮定1時間あたり暖めるもの
電気毛布50W約1.6円体(寝るとき)
こたつ(弱)平均100W約3.1円体(座っているとき)
エアコン(6畳用)平均600W約18.6円部屋全体
セラミックファンヒーター1,200W約37.2円足元・狭い範囲

表を見ると、電気毛布やこたつのように「体を暖める」器具は、エアコンの10分の1以下で済むことがわかります。一方で、部屋全体を暖められるのはエアコンだけです。小さな電気ストーブやファンヒーターは手軽ですが、消費電力が大きいので、長時間使うと意外と高くつきます。

※消費電力は仮定です。エアコンは部屋が暖まるまでの立ち上がりで多く電気を使い、温度が安定すると少なくなります。こたつも温度調節で入ったり切れたりするため、実際の平均は機種と使い方で変わります。お使いの器具の表示で計算し直してください。

ミニゴリラ

じゃあ、エアコンをやめて電気毛布だけにすればいいっすか?

ゴリラ

やめなくていい。部屋はエアコン、体はこたつや毛布。役割を分けるのがコツだ。

冬の電気代を見直す4ステップ

4ステップの流れ

  • ① 検針票で、先月の使用量と単価を確かめる
  • ② 手持ちの暖房の「1時間いくら」を出す
  • ③ 「部屋を暖める」と「体を暖める」を組み合わせる
  • ④ 電気料金プランを比べてみる

① 検針票で、先月の使用量と単価を確かめる

まずは、電力会社の検針票やアプリで、先月の使用量(kWh)と請求額を見ます。請求額を使用量で割ると、自分が実際に払っている1kWhあたりの単価のおおよその目安が出せます。基本料金や再エネ賦課金なども含んだ数字なので、31円/kWhより高くなることもあります。この単価を、次のステップの計算に使います。

つまずきポイント:検針票の「◯月分」は、使った月ではなく請求の月を指していることがあります。補助の有無を見るときは、「ご使用期間」の欄で何月に使った分かを確かめましょう。

② 手持ちの暖房の「1時間いくら」を出す

次に、家にある暖房器具の消費電力を調べて、先ほどの式で1時間あたりの電気代を出します。エアコンは取扱説明書の「暖房 消費電力」の欄、こたつや電気毛布は本体やコードのラベルに書かれています。メモアプリに「エアコン◯円、こたつ◯円」と並べておくだけでも、つけっぱなしにするかどうか判断しやすくなります。

つまずきポイント:エアコンの消費電力は「◯〜◯W」と幅で書かれていることが多く、最大の数字で計算すると高く見えすぎます。部屋が暖まったあとは小さい数字に近づくので、目安は真ん中あたりで考えましょう。

③ 「部屋を暖める」と「体を暖める」を組み合わせる

帰宅して部屋が冷えきっているときは、エアコンで一気に暖めます。部屋が暖まったら、エアコンの設定温度を下げるか切って、こたつやひざ掛けで体を暖めるほうに切り替えます。寝るときはエアコンを切り、電気毛布で布団を暖めておくと、朝まで暖房をつけっぱなしにするより電気代をかなり抑えられます。

窓に断熱シートを貼ったり、厚手のカーテンに替えたりして熱を逃がさないようにすると、エアコンを切ったあとも部屋が冷えにくくなります。サーキュレーターで天井にたまった暖かい空気を下に回すのも、設定温度を上げずに済む方法です。

つまずきポイント:エアコンは、こまめにつけたり消したりすると、立ち上がりのたびに多くの電気を使います。30分程度の外出なら、つけたままのほうが安く済むこともあります。

④ 電気料金プランを比べてみる

暖房の使い方を見直したら、最後に電気料金のプランも比べてみましょう。電力会社やプランによって、基本料金や1kWhあたりの単価、使用量が多いときの単価の上がり方が違います。冬に使用量が増える人ほど、プランの差が金額の差になりやすくなります。比較サイトでは、郵便番号と先月の使用量を入れるだけで、切り替えた場合の目安がわかります。

つまずきポイント:今の契約に、解約金や割引の条件(スマホやガスとのセット割など)がついていることがあります。切り替える前に、今の契約の解約条件と、セット割がなくなる分の差額も確かめておきましょう。

モデルケース:暖房の組み合わせで1か月の電気代はどう変わる?

一人暮らしで、平日も休日も夜に5時間家で過ごし、7時間寝る生活を30日続けると仮定します。単価は31円/kWh、エアコンは暖房中の平均600W、就寝中の弱運転を平均300W、こたつは平均100W、電気毛布は50Wとして計算します。

過ごし方A:エアコンだけB:組み合わせ
夜(5時間)エアコン5時間:2,790円エアコン2時間+こたつ3時間:1,395円
就寝中(7時間)エアコン弱運転:1,953円電気毛布:326円
1か月の暖房の電気代4,743円1,721円

同じ時間を家で過ごしても、組み合わせを変えるだけで、暖房の電気代は月に約3,000円の差になる計算です。冬の3か月で考えると、約9,000円になります。補助がなくなって上がった分を、暖房の使い方で取り戻せるイメージです。

※上記は前提条件にもとづく試算例であり、実在の人の実績ではありません。エアコンの消費電力は外の気温・部屋の広さ・断熱・機種で大きく変わります。実際の電気代は、お使いの器具と契約している料金プランで確認してください。

ゴリラ

一番効くのは寝ている時間だ。7時間ぶんを電気毛布に任せるだけでも差が出るぞ。

冬の電気代を抑える4つのコツ

  • 暖房は「1時間いくら」で選ぶ。小さな器具でも、消費電力が大きければエアコンより高くつきます。
  • 寝るときはエアコンより電気毛布。長い時間を占める就寝中を見直すと、効果が大きくなります。
  • 窓とカーテンで熱を逃がさない。エアコンを切ったあとも、部屋が冷えにくくなります。
  • プランは冬が来る前に比べる。使用量が増える月ほど、単価の差が金額に出やすくなります。

注意点

  • 電気・ガスの補助は申請がいらない値引きです。「補助金の手続き」をうたう電話やメールには応じない
  • 電気毛布やこたつは、取扱説明書の使い方を守る。古いものやコードが傷んだものは使わない
  • 寒さを我慢しすぎない。体調をくずすほど暖房を控えるのは本末転倒
  • 電気料金や補助の内容は変わることがある。最新の情報を確認してから判断する
ミニゴリラ

今夜から電気毛布にして、検針票も見てみるっす!

ゴリラ

いいぞ。浮いたお金は、春に向けて貯めておこう。

電気代のように毎月かかるお金は、一度見直すと効果がずっと続きます。浮いたお金の置き場所に迷ったら、副業の報酬が振り込まれたら最初にやることで紹介した、お金を目的別に分ける方法も参考にしてみてください。

まとめ

この記事のまとめ

  • 国の電気代の補助は9月使用分で終わり、11月に届く請求から値引きがなくなった
  • 暖房の電気代は「消費電力÷1,000×時間×単価」で1時間あたりを出せる
  • 部屋はエアコン、体はこたつや電気毛布と、役割を分けて組み合わせる
  • モデルケースでは、組み合わせを変えるだけで暖房の電気代が月約3,000円下がる試算
  • 使い方を見直したら、電気料金プランも比べてみる

冬の電気代は、寒さを我慢しなくても下げられます。まずは手元の暖房の「1時間いくら」を出して、今夜の過ごし方を一つだけ変えてみてください。

そのうえで料金プランも比べておけば、補助があってもなくても、この冬の電気代に慌てずに済みます。

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